WORKS番組・映像制作実績

単発・スペシャル番組

「ザ・ノンフィクション 泣き虫舞妓 ものがたり」 フジテレビ (2011年5月29日)

放送局 : フジテレビ
番組名 : ザ・ノンフィクション
放送日時 : 2011年5月29日(日) 13:00~14:35
みどころ : はんなり...明るく華やかに、日本の伝統を受け継いできた芸妓、そして舞妓。

京都には、芸妓や舞妓が暮らす花街(かがい)が五つあります。
中でも最古の歴史を持つのが、今回の舞台となる上七軒(かみしちけん)。

私たちが最初に出会ったのは、置屋「大文字」に所属する、勝也さんと勝江さん。
伝統や格式、礼儀を重んじる厳しい世界で、二人が舞妓一年生として成長していく物語を、
平成16年に「舞妓の見る夢~心のふるさとを求めて~」として放送しました。

その後も、私たちは彼女たちを取材し続けました。
舞妓は芸妓になるための修行期間ですが、二人は地道な努力を続けて、
ようやく芸妓になることができました。そして、六年間の年季奉公も勤めあげ、「大文字」から独立。
今では一人前の芸妓として、上七軒の将来を背負って立つ期待の星となっています。

彼女たちが芸妓になった時期と前後して、「大文字」に、新たな舞妓が誕生しました。
勝也さんと杯を交わし、特別な姉妹関係を結んだ勝瑠(かつる)さん。
平成16年の放送を、神奈川県の自宅で観ていた彼女は、
勝也さんと勝江さんに憧れ、高校を中退までして、「大文字」の門を叩いたのです。

天真爛漫な笑顔が取り柄の、舞妓・勝瑠さん。
しかし、ガラス細工のような繊細すぎる心の持ち主で、些細なことで直ぐに涙を流す、泣き虫でした。
憧れの二人の姉さんたちが頑張る姿に刺激を受けながら、涙と共に、稽古に励む日々。
そんな彼女が、カメラに向かって、他の誰にも言えなかった秘密を打ち明けてきたのです。
彼女の抱えていた悩み、心の痛みとは?そして強く思い描いた夢とは?

昨年、五月。
舞妓になるための見習いとして、一人の女の子がまた「大文字」の門を叩きました。
志村理音ちゃん、15歳。
神奈川県にある中高一貫の名門私立校に通っていましたが、
高校進学をあえてせずに、この厳しい世界へ身を投じました。
一人の女の子が「舞妓になりたい」と入門してきたその日から、多くの大人たちが動き出します。
褒めたり叱ったりしながら、その子の想いを遂げさせるために、尽力するのです。
しかし、中学を出たばかりの理音ちゃんは、
15歳とは思えないほどの落ち着き振りを見せる一方で、勝瑠さんにも負けない位の泣き虫でした。
そして稽古の分だけ上達すると言われる芸事の世界で、彼女は超が付くほどのスローペース...
理音ちゃんを育てようと力を尽くす女将や周りの先輩たちは、ほとほと振り回されてしまいます。

ついに、先輩芸妓の堪忍袋の緒が切れました。
「こんな体たらくでは、舞妓として出すわけには行かない。」
果たして彼女は、伝統ある上七軒の舞妓として、日の目を見ることが出来るのでしょうか。

およそ10年に亘る長期取材。彼女たち4姉妹の成長物語を、京都の豊かな四季と共に描きます。

プロデューサー : 進藤圭司

演出 : 市川雅康